浴室

身の汚れを落とし、体内の毒素を排出するという意味で、浴室とトイレは似た場です。基本的に、「陰」「静」の場でもあります。また、同じく水回りでもありますから、金運にも関係しています。

とにかく、疲れとストレスを癒す場ですから、シャワーだけで済ますよりも、やはり浴槽につかってのんびりするのがお勧めです。そのためには、清潔かつ温かい場であることが必須。そして心身を開放することで、浴室に対応する肝臓・胆のうなどの機能を回復させるのです。同時に、精神状態を安定させるセロトニンという脳内物質の分泌もふえていきます。

バスルームの状態が悪いと、肝経絡の氣の流れを阻害します。肝の氣の流れが滞れば、自律神経の働きや筋力、免疫力までもが衰えていきます。バスルームがよい環境であれば金運・健康運を得て、そうでなければ家族が財を失って病気がちになる――そう意識して、この場を整えていきましょう。

開放的でくつろげる場を作る

くつろげるか否か――これがおふろにおける、最大のポイントです。

そのためにはまず、湿気が少ないバスルームにしましょう。カビが繁殖しにくいおふろにしてください。換気扇や窓のチェックを忘れてはいけません。

照明は、暗すぎず明るすぎずの頃合が理想です。配色については、寒色系だけは絶対に避けましょう。「陰」の氣を強めすぎて「陽」とのバランスを崩し、体を冷やしやすくするからです。最近はへってきたようですが、ステンレスのおふろもよくありません。湯につかっても、氣が反射して落ち着かず、かえって疲れてしまいます。若い人の一人暮らしに多いユニットバスも、非常に狭く、洗い場もないため、ストレスがたまりやすいと言えます。

思い切ったリフォームが可能ならば、とびきりの開放感を得られる方法があります。バスルームへの入り口ドアを、透明なガラス張りにするのです。最初は恥ずかしいかもしれませんが、しだいに慣れてくると最高の開放感を感じられ、疲れが取れていくのがわかります。このようなガラスドアをホテルなどで体感すれば、その気持ちよさが理解できるはずです。

寒々しく見える色合いは要変更

ブルーや白など、寒色系の色合いばかりで作られたバスルームは危険です。その場の寒々しい光景が目に飛び込んできた瞬間から、血管は収縮し、体感温度が明らかに下がります。そして実際の温度も寒ければ、体にとってはダブルパンチを食らうようなものです。人が倒れるバスルームは、床がタイルで冷たく、浴室全体が寒色系の色を使っているところが非常に多いのです。

生活感を排除すれば気が引き締まる

トイレとバスルーム共用の洗面場に、洗濯機を置いている家庭は少なくないはずです。そうすると、場に生活感があふれてしまい、心も体も乱れていき、住んでいる人が貧乏になりやすいのです。

逆に、生活感が出てしまう電気製品・家具などを排除し、大きい鏡を利用しながら生活感のない場を作れば、ライフスタイルが洗練され、財運が上昇していきます。ホテルにあるような場をイメージしましょう。

窓の大きさに注目する

開放的でくつろげる場を作ろうとすることは重要ですが、窓が大きすぎるのは考えものです。たいていの場合、窓は浴槽のすぐ脇や真上にあるものですから、「のぞかれるのでは」という不安、ガラスが割れたときの心配などが出てきて、ゆったりくつろげなくなります。

また、大きい窓があると、たとえ閉め切っていても温度が下がりやすく、氣も外へ抜けやすくなりますから、健康面でのトラブルのもとにもなりえるのです。

床に工夫をする

普通のおふろ場、特に洗い場では、空間の中に"動き"がありません。そこで、床のタイルなどを工夫して動きを出すと、入浴が楽しくなります。小さい子どもなどは非常に喜ぶので、コミュニケーションもふえるでしょう。

脱衣場の床にも気を配りましょう。たいていの家では、フローリングやピータイルでしょうが、麻などの素材を使った床材を使うと、足裏の刺激になり、気持ちよさが倍増します。

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